家の鍵をなくしたら…冷静な行動をとるのがカギ!適切な対処法を紹介
「いつもの場所に鍵がない!」かばん、ポーチ、ポケット、思い当たる場所は探してみたけどそれでもない。もしかして、どこかに落としてしまったかも?そんなとき、不安になって慌ててしまう気持ちはわかりますが、まずは深呼吸でもして冷静になってみてください。
今回は、家の鍵をなくしたときに役立つ鍵の探し方のポイントや、探しても鍵が見つからなかったときにどのような対応をするべきか解説していきます。鍵をなくさないことが一番ですが、いざというときのために対処法を知っておきましょう。
「家の鍵をなくした……」まずは冷静になってしかるべき対処を
家の鍵をなくしたときには、落ち着いて、まずは以下のような対応をしましょう。なくしたと思っているだけで、案外すぐに見つかることもあります。
最後に鍵を見たのはいつ?どこで?できる限り思い出す
毎日のように使う鍵をいつ、どこで最後に見たかを正確に思い出すのはむずかしいと思いますが、できる範囲でやってみてください。手帳やスマホのメモなどに書き出すと整理ができてよいでしょう。
たとえば、朝慌てて家を出てポケットに突っ込んでしまったなら、歩いているときに落としてしまったのかもしれません。かばんの中に入れたのなら、何かものを取り出すときに一緒に鍵も引っかけて取り出してしまったことに気付かず、どこかに落としたり置き忘れたりしているのかも。
できるだけ詳細に思い出し、なくした可能性のある場所が思い当たるなら、まずはそこを中心に探してみるとよいでしょう。
その日に自分が行った場所へ行く、もしくは連絡する
思い当たる場所を探してもない、そもそも思い当たる場所がない。そんなときは、古典的な方法ですがその日の自分の行動ルートをたどってみましょう。
家を出て最初に向かったのはどこですか?どのようなルートで行きましたか?実際に順番にたどってみると、思いがけないところで鍵を見つけたり、さっきは思い出せなかったことを思い出せたりするかもしれません。
時間や距離の問題などで探しに行けないようであれば、立ち寄ったお店などに連絡して鍵の落し物がなかったか聞いてみましょう。落とした鍵をだれかが届け、保管してくれている場合もあります。
届いてない場合は、そこにはないのかもしれませんし、まだ見つかっていないのかも。もしも後で見つかったら連絡をもらえるようにお願いしておくのもお忘れなく。
どうしても見つからない…その際は遺失届を出す
どんなに思い出しても、どんなに探しても鍵が見つからない。そんなときは、警察へ遺失届を出しましょう。鍵が届いている可能性もありますし、後で見つかったときに連絡をもらえます。
最寄りの交番へ直接行くか、電話でも大丈夫です。ほかの事件対応などで忙しく時間がかかってしまうかもしれませんが、夜遅くでも対応してもらえます。
なお、遺失届を出すときには、名前や連絡先、住所のほかにも以下のようなことを聞かれます。思い出して準備しておくとよいでしょう。
1.最後に鍵を見た時間やなくしたことに気付いた時間
2.なくしたと思われる場所
3.鍵の形や見た目の特徴、メーカーなど
鍵を本当になくしたときにやること
鍵を落とした可能性のある場所を探しつくしても見つからなかったら、残念ながらひとまず探すことをあきらめます。次の対応に進みましょう。
家の鍵をなくしたときにやるべきことは、あなたが賃貸物件にお住まいか持ち家・分譲マンションなどにお住まいかで少し異なります。
マンションや賃貸なら管理会社に連絡を入れる
あなたがマンションやアパートなどの賃貸物件にお住まいなら、まずは管理会社に連絡して鍵をなくしたことを伝えます。
連絡せずに勝手に鍵開けや鍵交換をしてしまうと、後でトラブルになってしまうかもしれません。また、物件によっては鍵をなくしたときの鍵開けや鍵交換に対応してもらえる保険に加入している場合もあります。
緊急の場合は業者に鍵開けを依頼する
鍵を落としたかもしれないお店に連絡したり、警察に遺失届を出したりしておけば、いつか鍵が見つかる可能性があります。
しかし、それがいつになるかはわかりませんし、このまま見つからない可能性だってあります。すぐにでも家に入りたい、すぐに鍵を開けたいという場合は、業者に鍵を開けてもらいましょう。
鍵をなくしたら合鍵があっても鍵交換しないと危険!
とりあえず鍵を探すうえでやれることはすべてやったし、合鍵を使ったり業者に鍵を開けてもらったりして家の中に入ることができたらまずは一安心ですよね。でも、家の鍵をなくしたときにやるべきことはこれで終わりではありません。
一度でも鍵をなくしたら、鍵交換することをおすすめします。たとえなくした鍵が見つかって手元に戻ってきたとしても、合鍵があって生活に支障がなくても、です。
鍵を落とした場合、だれが拾って持っているかわかりませんし、もしかしたら落としたのではなく意図的に盗まれたという可能性もあります。そのため、鍵をなくしたときは防犯の観点から鍵交換までおこなったほうが安心です。
拾った鍵を使って開錠し、空き巣に入られてしまったケース
落ちている鍵を拾ったところでどこの家のものかわかるはずがなさそうなものですよね。しかし、拾った鍵で泥棒が家に侵入し金品を盗まれてしまったケースがあるので油断は禁物です。
たとえば、犯人が落とす瞬間を見ていれば、落とし主をこっそり尾行して家を特定することができます。そして後日、家に人がいない時間をねらって落とした鍵を使って侵入します。自宅に帰ってきたみたいにいかにも自然なふるまいで家に入り、空き巣だとばれることなく盗みを働くことができてしまうのです。
住人が気付かないうちに侵入されていることも
なかにはこの手口で何度も家に侵入し、少しずつ金品を盗んでいくため被害が発覚しづらいケースもあります。財産を奪われるのはもちろん、知らないうちにだれかが家にあがりこんでいると考えるだけでもぞっとしませんか?
また、なくした鍵がたとえ見つかったとしても、合鍵を作られてしまっている可能性もあります。一度でも鍵をなくしてしまったら防犯のため鍵交換をおこないましょう。
手早く鍵交換する2つの方法
鍵交換には手間も費用もかかってしまいますが、安心して生活するためにはおこなうべきです。家の鍵をなくしたら、できるだけ早く鍵交換をしてしまいましょう。
鍵の専門店に依頼する
鍵の専門店に依頼すると、電話一本で依頼して作業をお任せできるというのが大きなメリットとしてあげられるでしょう。鍵交換なんてめったにする機会はないでしょうから、自分でおこなうよりプロに依頼したほうが安心できるのではないでしょうか。
ほかにも、鍵の専門店ならいろいろなタイプの鍵を取り扱っていたり、緊急の駆けつけに対応してくれるところもあったり、家の扉に適した鍵を提案してもらえる場合もあります。
ただ、やはりプロに依頼すれば自分でやるよりも費用はかかる場合が多いでしょう。どの鍵専門店に依頼するか調べるのもけっこうな手間ではないでしょうか。そんなときは、自分で交換してみるというのもひとつの手です。
自分で交換してみる
ネットの販売店やホームセンターなどで鍵とシリンダーを購入すれば、自分で鍵交換をすることも可能です。簡単に手順をご紹介します。
1.ドライバーを使い、ネジを取って扉側面のカバーを取り外す
2.シリンダーを固定するピンを引き抜き、シリンダーを外す
3.新しいシリンダーを取り付け、逆の手順でピンやネジ、カバーを取り付ける
このような手順で鍵を交換することができます。しかし、慣れない作業で鍵や扉を誤って傷つけてしまう、新しく用意した鍵・シリンダーのサイズなどが扉に適合しないものだった、などの失敗をしてしまうおそれもあります。
ドライバーなどの道具が必要ですし、作業中に想定外の部品が必要になってくることもあります。うまくできる自信がなかったら、無理せずプロに頼むほうが安心です。
まとめ
家の鍵をなくしたら、焦ってしまうのは無理もないことです。しかし、できるだけ冷静になり、なくした心当たりのある場所を探す、遺失届を出すなどの対応をとりましょう。
なくした鍵がなかなか見つからず、家に入れないときは業者に鍵を開けてもらいましょう。賃貸物件にお住まいの方は、その前に管理会社に連絡を入れるのをお忘れなく。
なくした鍵が無事に見つかった場合も、見つからず手元に戻ってこなかった場合も、防犯の観点から鍵交換をおこなうことをおすすめします。自分ですることも可能ですが、むずかしそうならプロに依頼すると安心です。